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湯島》通りすがりにみつけた、下谷箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)。玄関に鳥居があるなんとも不思議な空間。

2014/10/29  

黒門町付近から御徒町駅に向かって歩いているとき、
偶然にも見つけてしまったこの神社は、
上野、黒門小学校にほど近い、
豊昇堂美術店という古美術商のとなり、
住居の一画のようなところに祀られています。

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木造の鳥居の中心には、箭弓稲荷神社の表記があり、
向かって左には玉(ぎょく)を抱えたお狐様が、右には子狐を抱えたお狐様が鎮座しています。

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ご由緒は、この看板にもありますが…
御祭神を宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)/倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)、
神仏習合として、馬頭観音が祀られています。
明治初期の廃藩置県以降、ほっとかれてしまった神社を、
松山さんという方が、どうにかしようと、
武州松山箭弓稲荷から分社を受け、現在の下谷箭弓稲荷となりました。

何かの力にひっぱられるように家屋の中に入ると、
正面は小さな中庭のように開け、
天を見上げると、雲ひとつない青空が出迎えてくれました。
左に、手水舎
まんなかに、木造の古びた社殿。
そして両脇には、立派なイチョウの木が生い茂っていました。
このイチョウの木が、
神社とともに歩んで来た長い長い年月のすべてを教えてくれているかのように、
重厚な存在感をかもしだしていました。
その昔、この神社が銀杏稲荷と呼ばれていたことも納得です。

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これらのイチョウの木は、
1865年頃石川主殿頭成之の屋敷内にあった神社に、
徳川家光公からの贈り物として、大切に管理されていました。
イチョウに守られて建つ社殿は、
関東大震災で焼けなかった部分の木材を資材として
昭和50年に再建されたそうです。
大元の松山箭弓稲荷が「箭弓と野球の語呂合わせあから」
野球の神様と化しています。
そのつながりからか、
こちらにも野球関係者がたくさんお参りにきているんですね。
境内には、松山箭弓稲荷の新聞記事が貼ってあったり、
野球お守りが飾ってあったり。なんとも不可思議な神社です。

東松山箭弓稲荷神社
http://www.yakyu-inari.jp/

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通りがかりに見つけた、神社にふと立寄り
ご由緒や御祭神などを調べていると
ここで営まれていた人々の息づかいが聞こえてくるようで、
なんだか耳をすましたくなります。

ふつうの町並みにとけ込む、下谷箭弓稲荷神社。
スマホを見ながら、歩いてたら、絶対に気づくわけがないから。
時には、スマホをしまって、ゆっくり町を散策してみようかな。
そんな気持ちにさせられるひとときでした。

下谷箭弓稲荷神社
住所東京都台東区上野1-14-1
駅・アクセス東京メトロ千代田線湯島駅より徒歩約2分


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