000_main_r

見る

蔵前》『厩橋(うまやはし)』は、今日も小気味良く蔵前を馳せています。

2014/12/01  

都営大江戸線 蔵前駅のA7出入口を出て、向かって右へ歩けば、すぐ「厩橋(うまやはし)」です。写真は西岸の台東区で、東岸の墨田区へ「春日通り」を通します。

001
この界隈には江戸時代、幕府の米蔵があったので「蔵前(くらまえ)」と言われています。その米を運搬する馬も沢山飼われ「馬屋(厩 = うまや)」がありました。それにちなんで橋の名前は『厩橋(うまやはし)』となりました。
写真左手に「東京スカイツリー」が見えます。まずは橋の手前の横断歩道を渡って向こう側へ行くことにします。

と、その前に…。
横断歩道を渡る前に交番があって、その脇にこんなものがあります。何だと思います??

002
公衆トイレです。ご覧の通りの大胆なデザインで『男性用』『女性用』を示しています。絶対に間違わないですね。

003
さて、横断歩道を渡ると、「東京スカイツリー」を中心にして、こんな景色が広がります。手前に隅田川と屋形船。いい眺めです。
このあたりには、江戸時代から1874年(明治7年)に橋が架けられるまで、「御厩(おうまや)の渡し」と呼ばれる渡し舟が人々を渡していました。花見の季節には、花見客で賑わっていたようです。桜を愛でる日本人の気持ちは今も昔も変わりません。花見をするなら、ここに留てあるような屋形船から桜を楽しむのも風情があっていいかもしれません。

階段を下ると「隅田川テラス」という遊歩道です。

005
現在の橋は、関東大震災後の復興計画によって1929年(昭和4年)に架けられた3連アーチ橋です。デザインの意図は解りませんが、「馬が馳せるさまをモチーフに…」なんていうことだったらいいな、と思わせるようなリズム感のある美しいアーチ橋です。「東京都選定歴史的建造物」に指定されています。

ちょっと細かい所を見ていきましょう。
厩橋(うまやはし)というぐらいですから、装飾にも見どころがあります。
006
橋の両端のリベットがボツボツ打たれた、堅牢そうな柱の上には、馬のステンドグラスがあります。夜には色鮮やかに灯りがともった様子を見ることができます。

007
橋の欄干には馬のレリーフが施されています。

008
橋のライトの足元にも、馬が馳せてます。

アーチ橋とは言っても、その構造には種類があります。

009
この橋はタイドアーチという構造を採用しています。タイドアーチとは支点部同士を繋いで結んで、橋に働く水平方向の力を受ける構造です。橋の大きさの割に支点は随分と小さいことが解ります。これで充分なんですね。1929年(昭和4年)に造られた橋とは思えない技術力を感じさせます。

010
上部の3連アーチで橋をささえています。ですから下はフラットになってます。橋長154.1m、幅員24mの「厩橋」。見どころは他にも。

011
橋のふもとの「隅田川テラス」には歌川國安(うたがわくにやす)の浮世絵『御蔵前八幡宮二於而 奉納力持(おくらまえはちまんぐうにおいて ほうのうちからもち)』があります。「御蔵前八幡宮(おくらまえはちまんぐう)」とは、今の「蔵前神社(くらまえじんじゃ)」のことで、この國安画は、真ん中の浮世絵に朱書きにもあるように1824年(文政7年)に6人の力持(ちからもち)が力自慢の技を奉納した記念として制作されました。ちょうどこの頃、素人力持が流行していたようで、右にいる「大関 金蔵」は当時有名な素人力持で、神田明神下の酒屋「内田屋」の奉公人だったようです。

012
東京スカイツリーが入った美しい東京の画の一枚。
「隅田川テラス」から見る「厩橋(うまやはし)」。
今も小気味良く、蔵前を馳せています。

厩橋(うまやばし)
住所 〒111-0051 東京都台東区駒形2丁目 春日通り
駅・アクセス都営大江戸線 蔵前駅 徒歩1分


  1. このエントリーをはてなブックマークに追加
Translate »