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見る食べる

浅草》「福ちゃん」の“ソース焼そば”は、サイバーパンクな「浅草地下街」の空気が『うまい!』にする。

2015/03/02  

東京メトロ銀座線 浅草駅の8番出入口が「浅草地下街」の“玄関”です。そのまま地下を8番出入口へ向かっても良いのですが、あえて4番出入口から地上に出て、8番出入口を下り「浅草地下街」へ入ります。変化し続ける浅草の玄関口の現在と、その直下にある小世界とのギャップを楽しみます。

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「吾妻橋交差点」の三角州には、2012年の「東京スカイツリー」の開業に合わせて、往年のアール・デコ建築の外観に改修された真新しい「松屋(MATSUYA)」の入る「東武浅草駅ビル」がそびえます。その足元に対照的な8番出入口があります。

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ここの階段を下れば、そこは日本で一番古い地下街「浅草地下街」(2015年現在)です。

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むき出しの配管の束が素敵です。

日本で一番最初に出来た地下街は、上野にある東京メトロ本社ビルの場所にあった1931年(昭和6年12月)に完成した「上野地下鉄ストア」です。次が「銀座 三原橋地下街(みはらばしちかがい)」で1952年(昭和27年)に完成しました。

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三番目が1955年(昭和30年)に完成した「浅草地下街」です。ですが、「上野地下鉄ストア」は2011年、「銀座 三原橋地下街」は2014年で無くなってしまったので、「浅草地下街」が今『日本最古の地下街』となっています。

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1955年(昭和30年)から、入店する店は変われど、大きく改修されてこなかったであろう小さな街区は、クタびれ、サビれながらパッチワークされた館と、乱れる店の看板や雑多な小物が、渾然一体となって「浅草地下街」という意匠、世界を形作っています。

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今は2015年。昭和を引きずりながら、タイ・ベトナム・台湾料理の店が混じり、さらに混沌としながら一体を成す有り様(ありよう)。こういうのが本物のサイバーパンクなんじゃないかと思います。

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その地下街の一部が「福ちゃん」です。目的は「ソース焼そば」です。こんなところで食べるソーズ焼そばは、雰囲気も手伝って他では味わえない逸品となるはずです。

リドリー・スコット監督の1982年公開「ブレードランナー(Blade Runner)」のワンシーンに、ハリソン・フォード扮するデッカードの「うどん屋」のシーンがありますが、ここ「浅草地下街」は、そんな気分にさせる場所です。焼そばですが…。

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「福ちゃん」の創業は1965年(昭和40年)ごろだそうです。銀色に光るアルマイト製の皿に盛られたソース焼そばは、屋台で食べるものより若干香ばしくもお馴染みの風味。

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太めの平打ち蒸し麺で噛みごたえのあるタイプです。ワッシワッシ食べます。テーブルのソース、マヨネーズ、青のりはお好みで加えます。

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「目玉焼き」のトッピングもおすすめです。食べ進める途中、黄身をいつ割って焼そばとハモらせるか?それを本能が計算するワクワク感が、“目玉焼き乗せ”に誘われる最大のポイントでしょう。

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ソース焼そばにカレーのトッピングは、「福ちゃん」の名物です。絶対に間違いなくハモると思うのですが、今まで食べたことは無いですね。食べれば想像通りで美味しいです。これ、家でやってみても良いかもしれません。

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そつない餃子ですが、焼そばや他のメニューと合わせる脇役として、生ビールのお供として、この店での餃子の存在感は、メインでなくても絶対的なものです。

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焼そば + 餃子 = 生ビールが欲しい。

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小さな街区やガード下、飲屋街など。東京には他にもこんな魅力的なスポットは沢山あるはず。無くなる前に訪れておくのが良いかもしれません。もちろん、時が経てばまた生まれてくるでしょうけど。

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浅草地下街「福ちゃん」。
振り向けば地下鉄銀座線の改札。
こういう空間が落ち着いたり、
見たことも無いのに懐かしく思うのは、人の本質?

福ちゃん
住所〒111-0033 東京都台東区花川戸1丁目
駅・アクセス東京メトロ銀座線 浅草駅 徒歩2分
営業時間火〜金     11:00 - 21:00
土・日(祝)  11:00 - 20:00
定休日月曜日


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