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食べる

清澄白河》「深川宿」でいただく「元祖深川めし」。江戸の頃から、大工、漁師、船乗り、木場の男たちに愛された庶民の味です。

2015/07/24  

東京メトロ半蔵門線 清澄白河駅(きよすみしらかわ)A3出口を出ると、正面は清洲通りという大きな通りです。
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この界隈は、江東区深川と呼ばれています。1590年(天正18年)に深川八郎右衛門が小名木川(おなぎがわ)の北側を開拓したことで、1596年(慶長元年)深川村と名がつけられ「深川」という地名となりました。池波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」でも度々登場する地域です。
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清澄庭園入口を背にし、たくさんのお寺がひしめきあって建てられている深川資料館通りへとすすみます。
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1657年(明暦3年)に東京を襲った明暦の大火。この火事により、幕府が本格的な防火対策に取り組むようになります。その際、寺社や町家は、郊外の広い空間に移動させ、延焼を防いだのです。深川地区に多くの寺が集まって来たのは、門前仲町辺りまでが海であったため、水場に近く、広大な土地があったからなのだそうです。

深川資料館通りを進んで行くと、通りの両側に「深川めし」ののぼりをたくさん目にするようになります。迷いに迷った挙句、お店の外観、そして立地が深川江戸資料館の真ん前という点から「深川宿」でランチをいただくことにしました。
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メニューをみながら、通りから少し入ったところにある入口へと向かいます。
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風鈴の下げられた見事な竹に寄り添うように、入口がお目見え。藍色に染め上げられたのれんには、白抜きの文字で「深川めし」と。中に入ると、狭い店内は観光に来られた人であふれかえっていました。小上がりと椅子席は、それぞれ8人ほどが座れる程度の小さなお店です。どちらもやや混雑しておりましたが、相席でどうにか座る事ができました。

ランチ時に、いただけるのは3つのメニューのみです。
•しょうゆ炊き込み(浜松風(はままつかぜ))
•味噌ぶっかけ(元祖深川めし)
•味噌ぶっかけ、しょうゆ炊き込みのミニ丼セット(辰巳好み(たつみごのみ))
深川にある遊里を辰巳の里と呼んでいた事から、この辺りは今でも辰巳という名が残っているのです。

お料理が揃う迄の間には、お店で売られているお土産品の試食をお茶と一緒にいただきます。
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爪楊枝で、「みそ豆」や「あさりの佃煮」をお茶と一緒につまみながら、とりとめのない話に花を咲かせていると、元祖と言われている「味噌ぶっかけ」が運ばれてきました。
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新鮮なあさりを特製の味噌でさっと煮立て、汁ごとかけたあさりみそ汁のぶっかけ飯。これが「深川宿」の「元祖深川めし」です。長ネギとあさりがこくのある味噌とうまく絡み、汁気をふくんだごはんと合います。

そして、お醤油味で炊きこんだ「しょうゆ炊き込み」が運ばれてきました。ここでは、「浜松風」と呼ばれています。
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明治の頃、深川に大工町がありました。大工さんがおにぎりやお弁当として「深川めし」を持って行きたくて、「ぶっかけ」が「炊き込み」に変化したといわれています。色鮮やかなあおのりの中に、かわいらしく松の実がちらされています。薄味の炊き込み御飯と食べやすいサイズのあさり。少し大きめのお重ですが、なんなく平らげる事ができました。

そして、お醤油で炊き込まれた「浜松風」と味噌ぶっかけの「元祖深川めし」半分ずつのセット、「辰巳好み」が運ばれてきました。
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このメニューがこの店の一番人気です。両方の深川めしをちょっとずついただける贅沢。お茶碗も小振りなので、2種類食べてちょうどいい感じ。

深川めしは、1939年(昭和14年)宮内庁が決めた「日本5大銘飯」のひとつに選ばれています。
「日本5大銘飯」とは、
★忠七めし(埼玉県小川町):温かいご飯に新鮮な海苔を加え、独特のつゆをかけてお茶漬けのようにいただく料理
★さよりめし(岐阜県):さんまの炊き込み御飯。岐阜では、細長い魚はすべて「さより」と呼んでいたそうです。
★かやくめし(大阪難波):加薬ご飯と書きます。鶏肉、牛蒡、人参、油揚げ、こんにゃく、ひじき、干しシイタケなどを具材に、醤油や酒で味をつけて炊き上げた炊き込みご飯。
★うずめめし(島根県津和野):わさびと海苔を乗せた白いご飯に熱いだし汁のかかったお茶漬け。ご飯の下には、セリ、しいたけ、にんじん、山菜、豆腐などが隠れています。
★深川めし(江東区深川)
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今では、駅弁としても有名になった「深川めし」ですが、「元祖深川めし」といわれる、味噌ぶっかけは、深川でしか味わえない一品です。

深川宿
住所〒135-0022 東京都江東区三好1-6-7
駅・アクセス東京メトロ清澄白河駅A3出口徒歩4分
営業時間11時30分~17時
定休日月曜日・第3火曜
Webhttp://www.fukagawajuku.com/
電話番号03-3642-7878


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