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東京》徳川家に仕えて300年。「長門(ながと)」で味わう「久寿(くず)もち」は、涼を感じさせる夏の風物詩。

2015/08/10  

JR東京駅 八重洲中央口を出て「八重洲中央口前」の信号を渡り、「外堀通り」を北に向かいます。4つ目の角を曲がりさくら通りに入ります。

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さくら通りは都心に位置しながら、約160本のソメイヨシノを見ることができる桜の名所。

その歴史は古く、1936年(昭和11年)に桜が植えられました。しかし1945年(昭和20年)太平洋戦争により焼失。1956年(昭和31年)に改めて桜が植えられ、さくら通りと命名されました。

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さくら通りに入り少し歩くと右手側に「長門(ながと)」が見えます。赤い鮮やかな庇(ひさし)が目印です。小さなお店でしたが、にぎわっていました。

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1716年~1735年(享保1年~享保19年)創業の「長門」。八代将軍徳川吉宗の頃、幕府へ菓子司として仕えていました。優れた菓子店に授けられる称号も持っていたという徳川家お墨付きの名店です。

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「長門」は300年続く老舗で、現在は14代目。商品は2階で熟練の職人によって作られています。商品名は全て手書き。一品一品、大切にされている様子が伺えます。

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「長門」は食べログの「東京ベストスイーツ2014」に選ばれたお店です。「東京ベストスイーツ2014」では、昔ながらの名店から、パティスリーまで様々な店舗がランクインしています。

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店内は大人が3、4人並ぶと少し狭く感じるほどの小さなお店でしたが、女将さんとの距離は近く気軽に話しかけてくださいました。

ショーケースには職人の匠の技がこめられた、「くずさくら」「露芝」「朝顔」など名前の響きも美しい魅力的な商品が並びます。

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瓦せんべい「松風」は徳川家への献上菓子として代々受け継がれています。大変好評らしく、残念ながら品切れ。2~3ヶ月待つ場合もあるそうです。

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入り口の横には金平糖♪
色鮮やかな金平糖を見るとついつい買いたくなってしまうのは、私だけではないはず。「おもいで綴り」というラベルも素敵です。

魅力的な品揃えの中、「久寿もち」「葵最中(あおいもなか)」「水ようかん」を購入。名店の和菓子の味にドキドキしながら持ち帰ります。

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人気商品の「久寿(くず)もち」、890円。
夕方頃には売り切れのことが多いようですが、購入することができました。

日本の「くずもち」とは、一般的に3種類あります。
葛粉から作られる「葛もち」。江戸時代に小麦粉を使用して作られ、関東地区で食べられている「久寿もち」。芋くずとよばれるサツマイモデンプンから作られ、沖縄で食べられている「くずもち」です。

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昭和初期に誕生した「長門」の「久寿もち」は、小麦粉ではなくわらび粉を使用しています。当時わらび粉は関西で使用され、関東では馴染みがなかったそう。そこで関東で親しまれていた「久寿もち」と同じ三角形にし、この名前を付けられたといいます。

食感はぷるぷる。ふわっとしていて柔らかく素材の風味がしっかり。たっぷりかかったきな粉にはほんのり甘みがあるので、黒蜜なしでもちょうど良い優しい味わい。

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「葵最中」6個入り、1,320円。
一口食べると、パリっとした皮に練り込まれた胡麻が香ります。程よい大きさの粒あんには小豆の濃厚な味がしっかり効いています。

表面には葵(あおい)の型押しが。
江戸時代、葵の紋章(もんしょう)は徳川一族以外には使うことが許されず、将軍家の権威(けんい)そのものでした。この葵の型押しこそ、「お墨付き」の証なのです。

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夏期限定「水ようかん」、820円。

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表面はみずみずしく、口あたりはとろけるようになめらか。上品なほどよい甘さが口の中に広がります。あっさりすっきりとした味わいなので、夏にピッタリです。

「久寿もち」、「水ようかん」は夏場冷蔵庫で15分ほど冷やすとおいしく食べられるそうです。手土産にも喜ばれそうですね。

猛暑日が続くこの季節、和菓子の涼やかな姿、風味から「涼」を感じとることが出来ました。和菓子とともに四季の移り変わりを楽しむのも、日本ならではの風物詩です。

長門
住所103-0027 東京都中央区日本橋3丁目1−3
駅・アクセスJR東京駅 八重洲口 徒歩3分
営業時間10:00〜18:00
定休日日曜日、祝日
Webhttp://nagato.ne.jp/
電話番号03-3271-8966


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