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八丁堀》「セーラー万年筆」の本社だった「第2井上ビル(だいにいのうえびる)」は、80年を超える歴史。いまは運河を望めるダイニングバーにリノベート。

2015/12/07  

東京メトロ 茅場町駅 3番出口を出て徒歩1分、目の前に亀島川(かめじまがわ)を渡る橋「霊岸橋(れいがんばし)」があります。
橋の手前を右に曲がると、木々の先に古く趣のある建物が見えてきます。

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この建物は、1927年(昭和2年)竣工で、「第2井上ビル(だいにいのうえびる)」と言います。

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かつては、「塚本ビル」という名前で、1952年~1978年(昭和27年~昭和53年)までは、文具メーカー「セーラー万年筆」が本社を置いていました。

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ちなみに、「第1井上ビル(だいいちいのうえびる)」は、「第2井上ビル」の正面の通りを歩いて左手にあります。この「第1井上ビル」は、1973年(昭和48年)の竣工です。

どちらも、1925年(大正14年)創業の井上商事株式会社によって管理されています。

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「第2井上ビル」は、鉄筋コンクリート4階建で、太い四角柱が印象的な近代建築物です。

関東大震災の4年後に建てられたということもあり、柱と梁が多いしっかりとした構造になっています。火災や避難のことも考えられ、天井は高く階段も広くなっています。

この一帯は、1573~1592年(天正年間)頃の埋立地で、江戸の東端に位置していました。震災の影響が大きく、復興事業の区画整理の対象であったことから、永代通りや新大橋通りなどとともに、このビルも震災復興の歴史を物語るものになっています。

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霊岸橋から眺めると、四季の木々とともに白い壁が映える印象的な建物です。無骨にも見える背面は、空調の室外機や配線などが取り付けられ、それもまた建物の歴史を感じさせるものになっています。

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正面には、井上商事株式会社によって運営されているバー「ウォールストリート」の入口があり、建物の印象に一味加えるアクセントになっています。

映画やテレビドラマの撮影にも使われているようで、個性的なリノベーションの例とも言えるかもしれません。クラシカルな昭和初期の洋館から、運河の水面を眺めながらお酒をいただく。そんな会社帰りの一杯、大人数のパーティもいいかもしれません。

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この周囲は、日本橋や八丁堀など含め、昭和の経済や近代建築、そして江戸の水運に関わる史跡など、時代を超えた歴史散策スポット。霊岸島を目の前にするこの場所は、そんな歴史の中継地点かもしれません。

日比谷線・東西線の2つが通る茅場町駅から歩いて1分。
どちらの時代を歩むにも歴史散策のスタートに最適なポイントですね。

第2井上ビル
住所東京都中央区日本橋茅場町2丁目17−13
駅・アクセス東京メトロ 日比谷線・東西線線 茅場町駅 徒歩1分


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