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買う食べる

神保町》パン屋から和菓子屋へ!?1931年(昭和6年)創業の「御菓子処(おかしどころ)ささま」。神田駿河台下でしか出会えない、四季折々の趣あふれる和菓子をいただく。

2016/04/27  

東京メトロ神保町駅 A7出入口をでて、白山通りを南に進み「すずらん通り」に入ります。商店街を通りぬけ「駿河台下」の交差点を右に進むと「御菓子処(おかしどころ)ささま」が見えます。

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「御菓子処ささま」は、1929年(昭和4年)に神田小川町で「ササマパン店」として開業。創業者の笹間繁(ささましげる)氏は、「普通のパンではつまらない」という思いから、ユニークなパンを次々と作り出します。しかし、パンは販路(はんろ)が限られていることと、目上の方へのご進物(しんもつ)として販売できなかったことから、1931年(昭和6年)神田駿河台下で、「御菓子処ささま」を創業します。1934年(昭和9年)には「ササマパン店」を閉店し、本格的に和菓子屋の経営をはじめます。

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現在は茶道に精通する二代目店主が、お店を引き継ぎ守っています。「御くわし屋(おかしや)」と書かれた藍染の暖簾をくぐると、四季折々の趣を感じさせる和菓子が出迎えます。店内には掛け軸や花がしつらえられ、茶室のような落ち着いた佇まいです。

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魅力的なラインナップに迷ってしまいますが、春らしい彩りの上生菓子に心を惹かれ、いくつか購入しました。

若草色と桜色のコントラストが美しい「都の春(みやこのはる)」は、こし餡を2色の白餡で包みこみ、春の華やいだ情景を表現しています。上品な餡の甘さが際立ち、お茶の旨みをより引き立てる味わいです。鮮やかな黄色が目を引く「菜種(なたね)」は、白餡・求肥(ぎゅうひ)・カルメの三層でできています。しっとりとした餡、もちっとした求肥、カリッとしたカルメの3種の食感が楽しめる一品です。

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優しい風味のこし餡が、もちもちの皮と、柏の香りを引き立てる「かしわ餅」。新芽が出ると同時に旧芽が散る柏の葉にちなみ、かしわ餅には「家系が途切れることのないように」という願いが込められています。

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求肥を豆腐に見立て、味噌餡と木の芽を添えた「木の芽田楽(きのめでんがく)」。もちっとした求肥と、まろやかな味噌餡の甘みとともに、木の芽のさわやかな香りを感じられます。初夏にぴったりの和菓子です。

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「ささま」の定番商品「松葉最中(まつばもなか)」は、いつ訪れても出会うことができます。神田界隈の出版社により、戦前から手みやげとして重用(ちょうよう)され、作家や文化人にも愛されている逸品です。ご進物用のものは、6個入りから購入することができるので、気のきいた手みやげとして喜ばれそうですね。

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「松葉最中」は、先代の趣味であった歌澤(うたざわ)にちなみ、三味線(しゃみせん)の胴の形を模した最中の皮に、松葉の紋を押しています。渋きりを一切行わないこし餡を使用しているので、餡本来の旨みと香りが引き出ち、パリっとした皮と一緒に口の中でとろけます。

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いつでもどこでも欲しいものを購入できる時代の中、一店舗主義を貫き続けるのは、「昔ながらの本物にこだわり、変わらない味を提供し続けたい」との思いから。

茶人達も愛した「御菓子処ささま」の和菓子を手みやげに。
日々のちょっとしたお茶の時間が、味わい深いひとときになりそうです。

御菓子処ささま
住所〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-23
駅・アクセス東京メトロ 神保町駅A7出口 徒歩5分
営業時間9:30~18:00
定休日日曜日、祝日
電話番号03-3294-0978


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