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銀座》1934年(昭和9年)竣工の「第一菅原ビル」は、建築家 吉田恭二によって設計された昭和のレトロモダンな雰囲気を今に伝えるモダニズム建築。

2016/07/29  

東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅 A2出入口を出て中央通をまっすぐ進みます。

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銀座七丁目の交差点を右に曲がって花椿通りに入り、一つ目の交差点まで進むと「第一菅原ビル」が見えてきます。

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1934年(昭和9年)に竣工した「第一菅原ビル」は、建築材料学の権威と言われた建築家、吉田恭二(よしだきょうじ)が設計した、モダニズム建築による建築作品です。

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このビルは、元々菅原電気株式会社(当時の菅原電気商会)のオフィスビルとして建造されました。4階から上は今も菅原電気株式会社のオフィスとして使用されています。

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ビルの1階には手打ちうどんのお店「銀座 木屋」、2~3階には昭和モダンの暖かい雰囲気を持つ喫茶店「椿屋珈琲店」がそれぞれフロアに店を構えています。どちらも昭和の頃から続く老舗店です。

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80年以上続く長い歴史の中で、1~2階の茶褐色の外壁や6階部分の増設など、何度か改装工事が行われていますが、3~5階は建造当時のスクラッチタイルをそのまま残しています。

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スクラッチタイルは、櫛で引っかいたような細い溝の模様が特徴的な外装タイルです。1923年(大正10年)に竣工した旧帝国ホテルで使用されて以降、大正から昭和初期にかけて流行し、様々なビルの外壁で使用されました。光をほとんど反射しないため、タイルの溝によって生まれる陰影が、建物の重厚感を演出しています。

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四角い枠付き窓が規則的に並ぶ中で、階段室の2階と5階に取り付けられた丸窓が良いアクセントになっています。この船窓をイメージした丸窓は、スクラッチスタイルと同じく昭和に流行した装飾の一つです。

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第一菅原ビルのある花椿通りは、昭和初期の頃に出雲から寄与された出雲椿(ヤブツバキ)が街路樹として植えられたことからその名がつけられています。当時寄与された8本の椿は、今も3月~4月にかけて鮮やかな赤い花を咲かせています。

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銀座には、戦前に建てられた建物が数多く残っており、メインストリートである中央通りを始め、すずらん通りや金春通りといった様々なストリートを散策しながら、昭和のモダン建築を見つけることが出来ます。

その中でも花椿通りにある第一菅原ビルは、下層階に入っている老舗店も相まって、昭和のレトロモダンな雰囲気を味うことができる歴史あるオフィスビルです。

第一菅原ビル
住所東京都中央区銀座7丁目7-11
駅・アクセス東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅 A2出入口 徒歩6分


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