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歩く

人形町》「浜町緑道」にある勧進帳の弁慶像は人形町を象徴する像。歌舞伎の江戸三座と呼ばれた中村座、市村座があったことで栄えた歌舞伎発祥の地。

2016/09/13  

東京メトロ日比谷線 水天宮前駅 7番出入口を出て、新大橋通りを浜町方面へとまっすぐ進みます。2つ目の交差点の中央にある遊歩道が「浜町緑道」です。

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入り口にあるアーチ状のトンネルが印象的な「浜町緑道」は、浜町と人形町の境にある遊歩道で、マンションやオフィスビルなどが密集する中にある緑に囲まれた貴重な街のオープンスペースです。

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元々この場所には、江戸時代に開削されて作られた浜町川と呼ばれる人口の水路がありました。1954年(昭和29年)から都市開発等によって徐々に埋立が進み、1974年(昭和49年)に今のような住宅と道路に囲まれた市街地として整備されました。

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中にはテラスと複数のベンチがあり、公園のようにくつろげるようになっています。緑道を覆うようにして生い茂った緑が影を作り、暑い日差しを遮ってくれます。

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緑道内には数多くの植物が植えられており、その数は数十種類にも及びます。
エゴノキやイチョウなどの緑道を取り囲む大きな木から、ハナミズキやキンモクセイなどの鮮やかな花を咲かせるものまで様々です。

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四季折々の植物が植えられているので、季節によって見ることの出来る花や草木が変わり、色々な景色を楽しませてくれます。その中でも、ソメイヨシノが咲き誇る春には多くの花見客が訪れて賑わうことで有名です。

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緑道を北へと抜けていくと、交差点に面した中間地点に武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)の像が立っています。 これは歌舞伎の勧進帳(かんじんちょう)の登場人物である弁慶と、その舞台となった関所の門をイメージして作られたものです。

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人形町は、江戸時代に江戸三座(えど さんざ)と呼ばれる芝居小屋のうち、中村座、市村座の2座があり、「芝居街」と呼ばれるほど歌舞伎や浄瑠璃が盛んな地域でした。当時浄瑠璃で使う操り人形を製作する人形師達が数多く住んでいたことから、人形町と名付けられたと言われています。

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そんな「江戸歌舞伎発祥の地」である人形町を記念し、緑道を整備する際に歌舞伎の中でも特に人気の高い勧進帳の武蔵坊弁慶像がこの地に立てられました。

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浜町緑道の中間地点には、緑道を横断するように「甘酒横丁」と呼ばれる散歩道が通っています。その昔「尾張屋」という甘酒屋が繁盛し、この通りで甘酒を飲む人たちで賑わったことから「甘酒横丁」と呼ばれるようになったと言われています。

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緑道の北側には、「漢方医学復興の地」と記された石碑が置かれています。
明治時代は、西洋医学の台頭により漢方医学が冷遇されていった時代でした。そんなときに、「医界之鉄椎(いかいのてっつい)」という著書を出版し、漢方医学の重要性を説いたのが、この地で開業した医師・和田啓十郎です。
この石碑は彼の漢方医学復興の功績を称えて建てられたものです。

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浜町緑道は、東京の各地に点在する文化遺産をめぐる「歴史と文化の散歩道」のスポットの一つにもなっています。歌舞伎や浄瑠璃で栄えた人形町や、その昔水路のあった浜町の歴史を垣間見ることのできる浜町緑道は、まさにこの土地の歴史と文化を象徴する散歩道と言えます。

浜町緑道
住所〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2丁目36
駅・アクセス東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅 徒歩6分


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