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銀座》円柱にドーナツ型の床を取り付けて…1963年(昭和38年)竣工のモダニズム建築「三愛(さんあい)ドリームセンター」。先進的な建築技法は銀座の街のパフォーマンスとなりました。

2017/01/05  

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東京メトロ丸ノ内線 銀座駅 A1出入口を出て「銀座4丁目」の交差点に出ます。銀座界隈には一流ブランドのビルが数多く立ち並び、街を巡ると独創的な建築物に出会うことができます。

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「銀座4丁目」の交差点に「RICOH」の広告を堂々と掲げる「三愛ドリームセンター」は、1963年(昭和38年)に竣工。東京ドームや東京ミッドタウンなどを手がける日建設計(にっけんせっけい)の建築家・林昌二(はやししょうじ)氏と、数々の空間デザインを手がけた世界的なインテリアデザイナー・倉俣史朗(くらまたしろう)氏により建てられました。

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「三愛ドリームセンター」は、鉄筋鉄骨コンクリートでできたSRC造、地上9階・地下2階のビルです。PC工法(プレキャスト工法)を取り入れ、中心の円柱に工場で製作したドーナツ型の床を持ち上げ、上から順に取り付けています。銀座の厳しい工事条件から考案された施工ですが、その先進的な建築技法が街行く人々の注目を集め、工事そのものがパフォーマンスとなりました。

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ビルのデザインは奈良県法隆寺(ほうりゅうじ)の五重塔をヒントにし「パイナップルを輪切りにして…」という林氏の斬新な発案をもとにしたもの。エントランスをくぐると、円柱内にエレベーターが開通している様子が分かります。

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広告塔は立体的な曲線の重なりで構成され「誕生・成長」をテーマに動きのあるデザインに。塔を彩る「RICOH」のネオンは太陽光・風力をもとに発電し、屋上には電力確保のための風車を見ることもできます。

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最新の技術・素材・工法を取り入れて竣工した「三愛ドリームセンター」は、その名のとおり、当時の日本の建築界で夢のある一棟だったのかもしれません。重厚感ある「銀座和光(ぎんざわこう)」とは対照的に、開放感あるガラス張りのファサード、直線的ですっきりとした形状…シンプルながらも洗練された佇まいです。

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「三愛ドリームセンター」の両脇には、銀座の恋の招きネコ「コイコリン」が鎮座しています。

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館に向かって右がオスの「ごろべえ」、左がメスの「のんき」で、この前で待ち合わせをしたり、女性は「ごろべえ」を、男性は「のんき」をなでると恋が成就するといわれています。

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頭を撫でるとステキな恋人が現れ、顔を撫でると好きな人と結ばれ、背中を撫でると失った恋を取り戻すことができる…撫でる部位によって、そのご利益は異なります。

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静かに佇む「コイコリン」の姿は愛嬌があり、その愛らしさからか街行く人々が撫でて行く姿も幾度となく見ることができます。

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日が暮れると広告塔のネオンやビルの明かりが灯り、その煌びやかな姿も魅力のひとつ。銀座の街にふさわしい“ランドマーク”として、50年以上人々を見守っています。

三愛ドリームセンター
住所〒104-0061 東京都中央区銀座5-7-2
駅・アクセス東京メトロ丸ノ内線 銀座駅 徒歩3分


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