森下》カリッとした衣の中にコクのあるカレーがたっぷり。カレーパンのルーツは1877年(明治10年)創業の老舗ベーカリー「カトレア」にありました。 » 東京すごろく
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森下》カリッとした衣の中にコクのあるカレーがたっぷり。カレーパンのルーツは1877年(明治10年)創業の老舗ベーカリー「カトレア」にありました。

2017/02/14  

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都営新宿線・大江戸線 森下駅 A7出入口を出ると、右手に「カトレア」が見えます。前身は1877年(明治10年)に深川常盤町(ふかがわときわちょう)で創業した「名花堂(めいかどう)」で、カレーパン発祥のお店として知られています。

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「木村屋総本店」の史料によると、当時の東京には名花堂を含む約10軒のパン屋があったといいます。1927年(昭和2年)、西洋文化が定着し始めた時代に “ハイカラ” なパンを作りたいと考えた名花堂の2代目は、三大洋食と呼ばれたカレーライスとカツレツをヒントに、カレーを包み込んでカラッと揚げるパンを発明しました。「洋食パン」として売り出されたこの商品は、後に「カレーパン」として全国に広まります。

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カトレアには「洋食パン」を実用新案として登録したときの資料が今も残っており、同新案には「具の入ったパンをカツレツのように揚げる」という旨が書かれています。水分量の多いカレーパンは焼くのが難しく、そこで思いついたのが揚げることだったそうです。

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カレーパンの揚げ上がり時間は7時・11時・15時の1日3回。やはり揚げたてが一番おいしいので頃合いを見て訪れたいですね。看板商品ということもあり、揚げたてのカレーパンが並ぶと次々に売れていきます。1日に1,000個売れることもあるという人気ぶりで、地域住民からは馴染みの味として親しまれています。

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カレーパンは「元祖カレーパン」と「元祖カレーパン(辛口)」の2種類があります。

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「元祖カレーパン」。楕円形のフォルムは当時人気だったカツレツにあやかっているそう。最近は焼きカレーパンも増えていますが、カトレアの元祖カレーパンはもちろん揚げています。

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カリッとした衣の中にはコクのあるカレーがたっぷり。生地に対して約2倍のカレーを包み込んでいるため、一般的なカレーパンに比べてずっしりとしています。具はルー、豚ひき肉、にんじん、玉ねぎ。野菜はピューレ状に潰してあり滑らか。全体的によく煮込まれているため、マイルドな味わいに仕上がっています。

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まん丸の形をした「元祖カレーパン(辛口)」。

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よく煮詰められた濃厚なカレーが入っています。スパイスが効いている分ややピリ辛。具材は粗めに刻まれ、こっくりとした味付けが施されています。カレーパンは揚げたてが一番ですが、もし冷めてしまった場合はリベイクし、カリッと焼き直すとよりおいしくいただけます。

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カレーパン以外にも、手に取りたくなるようなパンが並んでいます。一口サイズの「ぶたまん」は、こんがりとした焼き目とジューシーな肉汁が食欲をそそります。見た目にも可愛らしいため、手土産にすればきっと喜ばれるでしょう。

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昭和のおやつとして、甘食(あましょく)とともに人気を集めた「シベリア」。製造に手間がかかるからでしょうか、最近はあまり見かけなくなりました。ふわふわの蒸しパンと厚めにサンドされた羊羹は、懐かしくも新鮮な組み合わせです。

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「カリントドーナツ」は1g/1円で量り売りされています。ドーナツといっても、見た目はオーソドックスなリング型ではなくスティック状。外はカリッと中はふわっとした食感で、表面には黒糖をたっぷりとまぶしています。どのパンも丁寧に作られており、パンひとつひとつにファンがいるんだろうなぁ、と思えるラインナップです。

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カトレアには、あんパンやクリームパン、メロンパンなどの菓子パンを始めとして、サンドイッチなどの調理パンも揃っています。その中でも一番のおすすめはカレーパンなのでしょう。庇にはしっかり “元祖カレーパン” と書かれています。「町のパン屋さん」という言葉がしっくりくる、森下の老舗ベーカリーにカレーパンのルーツはありました。

カトレア
住所〒135-0004 東京都江東区森下1-6-10
駅・アクセス都営地下鉄新宿線・大江戸線 森下駅 徒歩1分
営業時間【平日】
7:00~19:00
【祭日】
8:00~18:00
定休日日曜日および祝祭日にあたる月曜日
電話番号03-3635-1464


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