江戸時代には「すたすた坊主」という仕事が存在していた?【江戸時代の職業シリーズ】

画像はwikipediaより引用

江戸時代の江戸では変わった仕事をして生計を立てている方々が存在しています。
前回は猫の「蚤取り」を紹介しましたが、今回はすたすた坊主について紹介します。

寒い日に裸になる仕事?

すたすた坊主、そんな職業が江戸には存在していました。

寒い風が吹く日に裸になって「しめ縄」を「腰蓑」のように巻いて、荒縄で鉢巻をし、扇を持ってやってくるという「すたすた坊主」なるものがあります。

すたすた坊主の「すた」は「寿多」に通じる言葉で「めでたい」という意味を表すのですが、「すたすた坊主の来るときは世の中が良いと申す」といったことを言いながら踊って歩いて回ったとされており、験を担ぐ商人がめでたい言葉をもらった際にそのまま放置するということができない性分であることから、これをすることでいくらかのご祝儀をもらうことができたと言われています。

これを商家のあるところ何件かでやればいくらかの銭が手に入り飲み代ぐらいは簡単に稼げたということです。

つまりは、言葉はわるいのですが今でいう乞食のようなものですね。

江戸時代に実在した願人坊主に始まると言われています。

実態としては芸をすることで米や銭をもらう乞食坊主であり「代願人の坊主」という意味です。元々京都の商人が誓文払いで祇園の冠者殿社に参詣し、店では安売り等の顧客サービスをする日に、店に代わって参詣する願人坊主が由来であるとされています。

現在では歌舞伎の「浮かれ坊主」として知られる演目でこの願人坊主(すたすた坊主)が見られ、江戸の風情を伝えています。

今の感覚で行くとこれを職業といってよいのかわかりませんが、こうしたことで日銭を稼ぐこともできた時代だったようです。

江戸では様々な変わった仕事があったようなので、また他のお仕事についても紹介できればと思います。